首を整体でゆるめるために必要なこと
首をゆるめるために必要なことは "押さない揉まないひねらない" という力を入れないことです。"首" という部位は、整体やマッサージで施術をする体の部位の中でも極めてデリケートな場所です。しかし、その "首" が痛いという症状を訴える方が多いのもまた事実。そのため、私たち施術師はいかに安全に痛みや揉み返しなく "首" の筋肉、とりわけ胸鎖乳突筋をゆるめることができるかがカギとなります。
首がデリケートな場所と言いましたが、それは首には心臓から脳へ血液を送るための大きな血管や、脳と各臓器をつなぐための神経がたくさん通っているからです。今はあまり見かけませんが、昔はテレビのバラエティー番組ではよくバキボキと関節を鳴らしてみせる施術が目立っていました。あれは非常に危険で、実際に大きな死亡事故につながっている例もあります。それと同じくらい危険な施術は、"力を入れない" とうたっているけど実際はかなりの圧力を筋肉にかけてしまっている施術です。
整体院の多くは、筋肉が凝り固まっている部位を服の上からほぐしていくという施術方法だと思います。それはぐいぐいゴリゴリ押さないというだけで、実際に筋肉へかかる刺激は "圧力" です。分かりやすく言うと「やさしく押している」「やさしく揉んでいる」状態です。こういった施術は、施術後に体が軽くなったように感じますが、次の日に痛みが出たりそれが何日も続いてむしろ悪化してしまうということも少なくありません。押された筋肉が揉み返しの状態になってしまうからです。
実際、ほぐし処でマッサージを受けてから首がさらに痛くなってしまってどうにかしてくれと言ったお客様もいらっしゃいます。
そうならないために、大事なのは"押さない揉まないひねらない" という力を入れないことなのです。では実際力を入れないならどうすればいいのか、それはもとよりある筋肉の力を借り、利用すればいいのです。
氷を溶かすイメージでコリをゆるめる
冷凍庫で水を凍らせ氷を作ります。それを手に握っているとどうなりますか?ゆっくり氷は溶けだし、砕かずともすべて水になります。体温に触れ温まった氷はじんわりと水に変わっていきます。筋肉もじんわり溶かしていけばやわらかくゆるむのです。
コリ、というのは筋肉の中に乳酸などの疲労物質がたまって固くパンパンになっている状態です。それを力を加えて押したり揉んだりしてしまうと、筋肉は余計に固くなりパンパンになってしまいます。そのため、力を加えずに疲労物質の排出を促進させ、筋肉をやわらかくしていかなければなりません。そこで重要なのが「合気道の極意」です。
合気道は、武術の中でも戦いを目的としたものではなく "調和" を目的としたものです。つまり " 整っている" ということです。合気道では力を入れるのではなく力を抜き相手の力を利用し制しますが、私はそれを習得するのに7年かかりました。しかし一度習得した力を入れない極意は整体へも通ずるものがあり、筋肉の揉み返しをおこさずコリをゆるめる「氷を溶かすように」と言った施術をするための最適な極意でした。筋肉の持つ力を利用し、ゆっくりしかし的確にコリを解消していく整体「迷走神経弛緩法」の誕生です。
迷走神経弛緩法とオイルマッサージ
迷走神経弛緩法は、単純な筋肉弛緩マッサージではありません。体の大部分の臓器をつかさどる迷走神経の弛緩は、その各臓器のはたらきも高めることにつながるため、結果として体全体の機能を高めることになるのです。
<迷走神経とは>
迷走(めいそう)神経とは、自律神経の一つ「副交感神経」の一種で、胃・小腸・大腸をはじめ、肺や心臓、肝臓やすい臓といった内臓のはたらきを調節しています。 その大部分は、からだを休息(リラックス)状態にするためにはたらきますが、胃・小腸・大腸・肝臓・すい臓などの食べ物の消化にかかわる器官に対しては、その機能を高めるようはたらきます。 そのため、迷走神経をゆるめることは、胃腸機能を改善するために非常に重要なことのです。
桜ヶ丘整体院では、迷走神経弛緩のために特殊なオイルクリームを使用しています。配合しているオイルは、オイルの中でも中鎖脂肪酸が豊富な無臭のココナッツオイルです。このココナッツオイルが血行の促進や筋肉にたまった疲労物質の排出を促進させてくれます。無臭でかぎりなくべたつきを抑えた特殊な形状なので、マッサージだと服についてベタベタになる、においがとれないといったこともありません。また、施術用の着替えもご用意してありますので、服にオイルなどがつくのが嫌という場合は着替えていただければと思います。
このオイルクリーム、まだまだおもしろい特徴があります。疲労物質の排出を促進するココナッツオイル以外に、一般的なビタミンEの約50倍ほどの抗酸化力を持つデルタ・トコトリエノールも配合しています。抗酸化力が高いというのは、老化(酸化)から守ってくれるようなイメージがありますが、それは炎症を抑えるからなのです。
また性質的な特徴として、べたつきを抑えるためにオイルをクリーム状にしていますが、このクリームは温度が低いところでは固まり、温度が高くなると溶けだします。まるで氷ですよね。
なので、まさにかたい首にオイルクリームを塗布し、体温でそれを溶かしながら筋肉もやわらかくゆるめることができるのです。
オイルの成分を皮膚へすり込むだけでも筋肉はゆるみますので、自宅で自分でケアをするのにもこの「体温で溶けて浸透していく」という性質はとても役立ちます。マッサージをするために力を入れて疲れてしまっては元も子もないですからね...
本日はこの辺りで、お読みいただきありがとうございました。
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